こんにちは!
和み治療院・町田です。
先日、町田市の南第一高齢者支援センターから『セルフマッサージ・セルフツボ押し』についての講師依頼があり、2月7日に行なって参りました。
介護家族者教室なので参加された方々は今現在、介護を行なっていたり過去にご家族を介護して看取っていらっしゃる方々などがおりました。
セルフマッサージではまずマッサージを行う人が疲れてしまわないように楽に押す方法をお伝えしました。相手を楽にしてあげるために行なうもので自分自身が辛くなってしまっては本末転倒です。体重を使って効率よく相手の身体を押す練習。
どうしても押し方を知らない場合、握力や指先の力で頑張って押そうと頑張ってしまうのですがそれだとすぐに疲れてしまって押すのも一苦労です・・・・汗
しっかり押す感覚をつかめたら次は首や肩・腕・手にかけてのツボをご紹介。
肩こりや頭痛に使用することが多いツボを計6か所。
ツボの名前や由来、位置を決め方等をお伝えしていきました。
普段から介護で相手の身体へ触れることに慣れている方々ばかりでしたので吸収が良くスムーズに進み、皆さんからのご質問も活発で
『これで合ってますか~?』『ちょっと見本で押してください!』『あ~、効くわ~』
と終始、和気あいあいとセルフマッサージ教室は進みました。
時間をだいぶオーバーして介護家族者教室は終了。その後は交流会という運びになりお茶とお菓子で参加者各自で自己紹介。
この交流会では僕自身にとってもとても良い経験となるお話で埋め尽くされておりました。
最初に感じたのは介護を行なう方々の(孤独感)というのを感じました。
普段は介護と家事で一日が終わりあまり外部の人と接する機会もなかったり、介護をした人同士でないと理解し合えない部分があったりして知人や親族に話すような機会はあまりないのでは?と思いました。
ある方のお話で
『90歳になる母を介護しています。母は自宅で一人暮らしをしていて歩くのも危なっかしい状態です。
でも、施設に入るのは嫌だと言っているので自宅で生活しながら訪問看護とデイサービスを利用しています。
私自身は2年前に定年を迎えましたが会社から65歳まで働かないかと声を掛けてもらいました。その会社で10:00~16:00まで働いて夕方に母へご飯を食べさせるために一度行き、食事が終わったら夜はアルバイトを22:00まで行なう生活を3か月ほど行いました。しかし、介護と仕事の疲労が蓄積してとても続けられないと状態になり夜のバイトは辞めました。母の希望を叶えてあげるために自宅で介護を頑張っていますが正直辛いです。でも自分しかやる人間がいないのでやるしかないです。今日は皆さんとお会いして似たような境遇のお話を聞いて少し楽になりました。ありがとうございます』
この話を聞いて感じたのは願いを叶えてあげたいが身体と精神が続かない現実があるということでした。そしてそのジレンマを共有できる相手と話すことで大きな救いになるのだと。
僕らが力になれるのは鍼灸マッサージ・機能訓練を施術して身体機能の維持・改善や訪問による見守り。
辛い現実の中で生活する方々の光明になりたいと強く思いました。
院長 石戸谷